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お酒を楽しむためのヒント!酔いの状態

「酔ってきたかな~」と思ったときが「ほろ酔い期」。
気分良く、楽しくお酒とおつきあい。

適量飲酒と言っても、適量とは具体的にどのくらいなのか? というのは、なかなか判断しにくいものです。とはいえ、自分の身体はもちろんのこと、周囲へ迷惑となるような飲み方は赤信号です。

「酔い」の程度は、脳の麻痺状態によって決まります。しかし、実際に脳の麻痺度合いを測定することは不可能です。代わりに、血液中のアルコール濃度を算出し、「酔い」の度合いを知ることができます。

アルコール血中濃度

飲酒後、消化管から吸収されたアルコールが血液中に移行した状態の濃度をいいます。

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アルコール血中濃度の簡易算出方法

アルコール血中濃度(%)=飲酒量(ml)×アルコール度数(%)÷833×体重(kg)

これは、体内にすべてのアルコールが吸収され、分解されずに血液・体液中に拡散していると仮定した場合のラフな算出方法です。
833=体重に占める水分量(約2/3)とアルコールの比重0.8をもとに算出。

アルコール血中濃度と酔いの状態の目安を下図に示しました。

アルコール血中濃度と酔いの状態の目安

  1. 爽快期
    血中濃度=0.02~0.04%
    酒量
    ビールの場合 ~500ml / 日本酒の場合 ~180ml / 焼酎の場合 ~100ml
    酔いの状態
    さわやかな気分になる・皮膚が赤くなる
    陽気になる
  2. ほろ酔い期
    血中濃度=0.05~0.10%
    酒量
    ビール  500~1000ml / 日本酒  180~360ml / 焼酎 100~200ml
    酔いの状態
    脈拍数が速くなる・理性が薄れる
    体温が上がる
  3. 酩酊初期
    血中濃度=0.11~0.15%
    酒量
    ビール  1500ml / 日本酒   540ml / 焼酎 300ml
    酔いの状態
    気が大きくなる・大声を出す
    怒りっぽくなる・ふらつく
  4. 酩酊期
    血中濃度=0.16~0.30%
    酒量
    ビール 2000~3000ml / 日本酒 720~1080ml / 焼酎 400~600ml
    酔いの状態
    千鳥足になる・何度も同じコトを言う
    呼吸が速くなる・吐き気やおう吐
  5. 泥酔期
    血中濃度=0.31~0.40%
    酒量
    ビール 3500~5000ml / 日本酒 1260~1800ml / 焼酎 700~1000ml
    酔いの状態
    立てない・意識混濁
    言語が支離滅裂
  6. 昏睡期
    血中濃度=0.41~0.50%
    酒量
    ビール 5000ml 超 / 日本酒 1800ml 超 / 焼酎 1000ml 超
    酔いの状態
    動かしても起きない・糞尿失禁
    呼吸麻痺・死亡

※この図は体重60kgの大人を目安にしたものであり、酔い方には個人差があります。
※お酒のアルコール度数(ビール5% 日本酒15% 焼酎25%)

出典:(公社)アルコール健康医学協会 資料をもとに作成