前日は小雨でしたが、草取り編の当日は天気に恵まれ、汗ばむ陽気でした。
「とんぼ組」と「ばった組」の子どもたちは、みんな元気いっぱい!
2ヶ月ぶりの田んぼは、どんな様子かな?
草取りをはじめる前に、あぜ道や田んぼを観察しました。
夏の田んぼは、さまざまな生き物で賑わっています。
水の中にもあぜ道にも、前回の田植え編よりたくさんのカエルがいました。トノサマガエルやツチガエル、ニホンアマガエルがピョンピョン飛びはねています。足が生えてカエルになる直前のオタマジャクシも観察できました。
田んぼの中には、トンボの子どもであるヤゴが泳いでいます。その上をシオカラトンボやオニヤンマが気持ちよさそうに飛んでいました。
トノサマガエル
シオカラトンボのオス
コオニヤンマ
水辺を観察していると、とぐろを巻いたマムシを発見! カエルを食べるために、ヘビも田んぼに寄ってきます。「マムシは毒があるから、近づかずにそっと観察してね」と自然観察指導員さんからアドバイスを受けながら、遠くから観察しました。
前回はあまり見かけなかったアカハライモリやカナヘビにも出会うことができました。
出た!マムシ!
上の木にはシュレーゲルアオガエルがいたよ
アカハライモリかわいいね
あぜ道に植わっていたサンショウには、実がたくさんついていました。匂いをかいでみると、ツンと爽やかな香りがします。勇気を出して食べてみた男の子が「からい!シビれる!」と声をあげます。「実がなっているのは初めて見た」と大人も興味津々です。
サンショウの実はどんな味?
サンショウの実
イヌマキは食べないでね
常緑針葉樹のイヌマキにも「お地蔵様の手」と呼ばれる小さな実が。「緑色の実は猛毒だから食べないでね。秋には赤くなって美味しくなるよ」と教えてもらい、植物たちの生きる知恵に驚かされます。
たくさんの「はじめて」を経験して、子どもたちの笑顔がはじけました。
いよいよ草取り。土の中を手と足でかき混ぜて根っこに酸素を送り込みます。こうすることで、イネがさらに成長するのです。
農家さんに草の見分け方や土のかき混ぜ方を教わり、靴下姿で田んぼに入ります。
イネの高さを測ると、前回よりもずっと大きくなっていました。
3本だった苗も10本以上に増えて、順調に育っているようです。
手と足のバランスの取り方が難しく、あっという間にみんな泥まみれ。
「前よりも水がぬるい」「土がやわらかくて気持ちいい」と口ぐちに感想を言いながら、草取りは無事に終了しました。
最後は「ふりかえりシート」に今日のできごとをまとめ、みんなの前で発表しました。
「イネの根っこに空気を入れるとよく育つということを、今日はじめて知りました」
「土の感触が面白かった。お父さんにビチャッてぶつけちゃった(笑)」
「ヤゴやトンボがたくさんいてうれしかった」
イキイキと発表する子どもたち一人ひとりに、たくさんの拍手が送られました。
かんさつノートに「ケロッ田スタンプ」を押してもらって、今日の授業は終了。
秋の収穫を楽しみに、帰路につきました。