[1] 分げつ期が終わり、稲の根本あたりに、葉がくるまれるように幼穂(=穂の赤ちゃん)ができます。
[2] その後、穂が出るまでの2週間は幼穂が一番成長する時期です。 この時期に、日照不足や、低温(水温20度以下)、栄養不足になると、籾殻が小さくなったり、お米の実り具合が悪くなってしまいます。
[3] 幼穂が観察できるようになって約3週間ほどで穂が出ます。
[4] 初めの穂が出てから、すべての稲の穂が出そろうまではだいたい1週間ぐらいです。
[5] 穂がでると、すぐに花が咲き、受粉がはじまります。稲の花には花びらがありません。籾殻がパカっと開くと6本のおしべが出てきます。おしべはとても小さく、白い色をしています。籾殻の 奥には1本のめしべがあります。よく観察してみましょう。
■稲の花の不思議
稲の花が咲く順番は決まっています。ひとつの穂にたくさんついた稲の花は、上から下に順番に咲いていきます。
稲の花が咲く時間は午前中のほんの2時間ぐらいです。見逃さないようぜひ、観察しましょう!
■この時期は虫や鳥も元気に活動します。稲に虫がつくと、茎の汁を吸ったり、稲に病気を運ぶこともあります。 よく観察し、取り除く方がよいでしょう。また、稲の葉の裏側や茎の表面についた卵にも注意しましょう。 病気になってしまった葉や茎は早めに取り除いてください。
※7月のポイントで紹介した鳥対策もやってみましょう。
■受粉しった後は籾がだんだんと膨らんでいきます。その様子も観察してみましょう。