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原材料の精米は、古くは臼の中の米を足の力でつく「足踏み式精米」という原始的な方法でした。六甲山系の多くの急流河川に恵まれた灘地方では、江戸時代に水車の動力を利用する「水車精米」が工夫され、他地方に先駆けて高度の精米を大量に行なうことができるようになり、灘酒の品質は著しく向上しました。 |

精米で大事なことは、米に負担をかけず、米の原形をとどめながら表層部から均一に磨くこと。「白壁蔵」の精米機の大きな特徴は、米を磨くロール(砥石)を二つ内蔵していることです。
まず、精米の前半を粗めのロールですばやく磨いたあと、細かいロールでていねいに磨きあげることで、精米中に米が割れるのを抑えた、酒造りに理想的な高品質の精米が可能になりました。