鏡開きの由来については、定かではありませんが、昔、武士が出陣の際に、味方の気持ちを鼓舞しようと、振舞酒として酒樽を割ったことから来ていると言われています。清酒の樽のふたを、古くから、まるくて平らな形から「鏡」と呼んでおり、そんなことから、 樽のふたを割って、酒をみんなで飲み交わすことを「鏡開き」と呼んでいます。
同じく丸い形で「鏡」の名を持つものに「鏡餅」があり、新年に一年の健康を願って、鏡餅を食べることも「鏡開き」といいます。また、「鏡」は昔から魂が宿る大切なものとされていましたので、「割る」ということをきらい、 鏡餅も清酒の樽も「鏡」を「開く」と表現しています。
ところで、樽の中のお酒ですが、“よろこび”ごとに欠かせないお酒の語源も一説には“栄える”から“栄え水(さかえみず)”の名が起こり、のちに“さかえ”から“さけ”となったと言われています。 運を開き、栄える酒をわかちあう「鏡開き」は“よろこび”の場面に欠かせません。 |