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贈るこころ 	鏡開きの基本知識

 

鏡開きの由来

鏡開きの由来については、定かではありませんが、昔、武士が出陣の際に、味方の気持ちを鼓舞しようと、振舞酒として酒樽を割ったことから来ていると言われています。清酒の樽のふたを、古くから、まるくて平らな形から「鏡」と呼んでおり、そんなことから、 樽のふたを割って、酒をみんなで飲み交わすことを「鏡開き」と呼んでいます。
同じく丸い形で「鏡」の名を持つものに「鏡餅」があり、新年に一年の健康を願って、鏡餅を食べることも「鏡開き」といいます。また、「鏡」は昔から魂が宿る大切なものとされていましたので、「割る」ということをきらい、 鏡餅も清酒の樽も「鏡」を「開く」と表現しています。
ところで、樽の中のお酒ですが、“よろこび”ごとに欠かせないお酒の語源も一説には“栄える”から“栄え水(さかえみず)”の名が起こり、のちに“さかえ”から“さけ”となったと言われています。 運を開き、栄える酒をわかちあう「鏡開き」は“よろこび”の場面に欠かせません。

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よろこびの演出「鏡開き」

“鏡開き”には「鏡」を開くことにより「運」を開くという意味があり、縁起が良く、“よろこび”の場面にまさしくぴったりな趣向です。
例えば、すぐ頭に浮かぶのが結婚披露宴。最近では洋装の時にウェディングケーキ、さらに和装に着替えて“鏡開き”という方もいらっしゃるようです。その酒樽をマスに注いでする乾杯は、福をわかちあう素敵なセレモニーです。会場いっぱいの日本酒の香りが二人の門出を盛り上げます。祝勝会にも“鏡開き”は欠かせません。テレビでよく目にするのはプロ野球の優勝チームの祝賀会や、大相撲の優勝力士の祝賀会などですが、町内会の野球大会などで、やってみるのはいかがでしょう。ゴルフ大会、町内運動会、etc、幹事さんの粋なはからいとなることでしょう。
会社の周年行事や新年会でも“鏡開き”は抜群の演出です。社員の方の気持ちをひとつに、明日を開いていく誓いの場面に“鏡開き”の演出でマスを手に乾杯。業績向上は約束されたも同然です。そのほか、料飲店の開店祝い、周年記念等にも最適。海外からのお客様に、日本独特のセレモニーとしてご紹介するのも、よいかもしれません。 あらゆる“よろこび”の場面を“鏡開き”は盛りあげます。

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鏡開きの進め方

鏡開きの手順については、いろいろな方法があるようです。
今回は、できるだけ実践的な方法をイラストにしてみました。
樽あけの作業は鏡開きのセレモニーの事前に済ませておくケースがほとんどですからきれいに早く準備できるように、そのポイントをご紹介します。

 
鏡開き

1. カッター(大きなもの、カマでもよい)木槌、バール、しめ木、タオル、ほうき、等を準備します。

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鏡開き

2. ラベルを保護しているビニールカバーを取りはずして下さい。次に七五三に結んである細い縄(くちかがり縄)をとりはずします。

 
鏡開き

3. 立縄を切ります。この際なるべく結び目に近いところをカットすると便利です。

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鏡開き

4. 次にコモを樽とコモの間にまきこんでそろえます。まきこむ際には、正面がきれいになるように注意します。イラストのように、正面からまきこむと良いでしょう。

 
鏡開き

5. コモをまきこみおわったら、立縄を中におりこみます。この立縄がまきこんだコモのストッパーの役割を果たします。このあと上あて紙をとりのぞき、鏡の上のわらクズなどをきれいにとりのぞきます。(ホウキではいたり、タオルでふいたりして下さい。)

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鏡開き

6. 次はタガおとしです。タガは1cm〜2cmほどおとします。はじめに下のタガ(二番タガ)をおとしてから、一番タガをおとします。タガをおとすと鏡が開きやすくなります。おとしすぎると樽がバラバラになります。注意してください。

 
鏡開き

7. 木槌で(1)(2)を交互に力を入れて叩きます。

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鏡開き

8. 力づよく叩きつづけると、中心が図のようになります。われめがあらわれたら、力を加減してきれいにわれるようにします。

 
鏡開き

9. われめのところにバールを入れて片面をとりのぞきます。

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鏡開き

10. 鏡が開きました。

 
鏡開き

11. 浮かんでいるゴミをすくいとり、準備完了です。

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セレモニーでの鏡開き

セレモニーの時には、実際一度ひらいた鏡を樽にのせて木槌で軽く叩くようにします。せっかくの衣裳にしぶきがとんだりしないように注意します。
セレモニー用の木槌には紅白のリボン等をつけると、一層華やかです。中のお酒は木マスに入れて、皆さんに楽しんでいただきます。木マスには名前を入れて、そのままお土産におもちかえりいただくという趣向も気がきいています。うまくできるようにそのポイントをご紹介します。

 
鏡開き

1. 鏡はイラストのように正面に向けて、少し正面側を下げぎみにしておきます。

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鏡開き

2. セレモニーでは、指の部分を軽く叩きます。

 
とてもお急ぎになっている時はバールであける方法もあります。要領は「てこ」の原理です。対になる図の数字のところを浮かせてきます。但し、鏡開きに一番大切な天の鏡がきれいにわれない危険がありますので、ご注意下さい。
また鏡のバールがあたる部分に少々傷がついてしまします。
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