「雄町」は、慶応2年(一説には安政6年)岡山県高島村雄町在住の「岸本甚蔵」が発見し二本草(日本草)と名付けたが、岸本在住の雄町が略称となって広まり現在に至ります。
明治、大正時代に在来種の中から遺伝的に優れた系統を選抜する純系淘汰が行われ、現在栽培されているのは大正11年に岡山農業試験場で育成したものです。大正6年には9000ヘクタールを超える作付け規模であったが、食糧不足の環境下で昭和50年代までには「幻の酒米」と言われるほどに減少。
また「雄町」は、酒造好適米で有名な五百万石、山田錦の祖となっている米でもあります。晩成で倒れやすく、いもち病にも弱い稲です。
現在、岡山県、広島県、岐阜県が産地として有名です。米の味わいのしっかりとしたお酒に仕上がります。