年の瀬も押迫った12月も半ば、「田んぼの学校」最終回の<恵み編>では、初めて大人と子どもが分かれて授業を受けました。大人が学ぶ「みりんの楽校」では、“もち米から本みりんができるまで”や、“本みりんとみりん風調味料”の違い、“本みりんの調理効果”などを学びます。授業中の「ききみりん」で、生徒はその違いにびっくり。普段口にしない調味料の味の違いに、皆さん大いに関心を持ったようです。
ききみりん中のお父さん。普段は調味料の味見なんてしませんが…。
本みりんの味を知ると、そのチカラにも関心が高まります。
子どもたちは、別の部屋で本みりんのびんに貼る、世界でたった一つのラベルづくりに取り組みます。ラベルに描かれたなかで、多くの生徒が描いていたのが田んぼの学校のキャラクターのケロッ田や田んぼの様子など「田んぼの学校」に参加した1年間の思い出です。それにお父さんやお母さんなど、家族への感謝のことばも書きました。ラベルは収穫したもち米で造った本みりんのびんに貼られますが、どんなラベルにしたかは、春に家族のもとに届いた時のお楽しみです。
ラベルでは、お父さんやお母さんに日頃の感謝も伝えます。
どんなラベルにしようかな? ゆっくりペンをすすめながら考えます。
アイディアがまとまると、生徒たちはスピードアップ! どんどん描き進めます。
色とりどりのペンを使ってラベルを仕上げます。お父さんお母さん、きっと喜んでくれそうですね。
できあがったラベルを見ながら。「田んぼの学校の風景だね」
どんなラベルを作ったか、最後に数人の生徒が発表しました。
お昼ごはんは家族がチームになって作ります。今日は生徒が収穫したお米で作ったお餅入りのお雑煮のほか若鶏のきじ焼きやだし巻きなど、正月をイメージした5種類もの料理に挑戦します。手際よく切ったり焼いたりするクッキングスクールの笹井先生の手元に、生徒の意識も集中します。包丁の持ち方や切り方など、ポイントポイントで料理のコツも伝授してもらいつつ、先生のテンポのよいお話に、生徒たちの笑顔も弾けました。
コツをおさえたデモンストレーションに、生徒たちも集中します。
先生の巧みな技術とわかりやすいお話で、生徒たちのヤル気も急上昇!
調理のデモンストレーションが終わると、さっそく家族ごとにお昼ごはん作りにとりかかります。先生のお手本でヤル気満々の生徒たちは、コンロの使い方や作業手順など、講師の方がアドバイスをしてくださるときは、家族全員で見たり聞いたりと、とても熱心。おだんごの粉を練ったり鶏のモモ肉の中の軟骨を探したりといった難しい作業も、見事なチームプレイで取り組んでいました。
料理を始める前に、こんろの使い方を家族全員で確認します。
いよいよ調理開始! はじめは大人が見守る中でしたが…。
調理が始まると、子どもたちは、どんどん積極的に作業を進めます。
初挑戦の生徒さんが多かっただし巻きですが、みんなきれいに巻けました。
お父さん・お母さんとのチームプレイもお見事。みんなとても楽しそうです。
料理が完成するころには、調理器具にもすっかり慣れた様子。
さあできあがり! 盛り付けもとってもきれいに出来ました。
いただきます! 待ちに待ったごはんタイム。お味はどうかな?