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宝酒造 田んぼの学校

田んぼの学校レポート(2013年度)

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第1回 <田植え編> 日にち:2013年5月12日(日)/場所:京都府南丹市園部町の田んぼ

雨上がりの晴天に恵まれ、田んぼの学校開校!

前日の雨もカラリと上がり、お天気に恵まれた日曜日です。今年の生徒さんは親子合わせて80名。さてどんな生徒さんたちに出会えるのでしょう? そう思っていると早速、賑やかな声が聞こえてきました。足取りも軽く、みんな期待に満ち溢れた顔をしています。周囲の新緑も、鮮やかさを一層増して、生徒たちを歓迎しているかのようです。

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    空の青と山の緑のコントラストが眩しい開校日となりました。

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    きらきら光って元気な苗。今日はこの苗をみんなで植えます。

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    いよいよ生徒の登校です。みんな足取り軽やか、笑顔も見えます。

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    「ようこそ! 田んぼの学校へ」。続々と到着する生徒たちで、受付もどんどん賑やかになります。

萌え立つ緑の合間から、生き物たちが“こんにちは”

気温も徐々に上がり、初夏のような陽気の今日は、絶好の自然観察日和! 観察道具を手にした子どもたちは、早速しゃがみ込んだり虫眼鏡を近づけたりして、思い思いに観察を始めます。「これなんていう生き物か知ってる?」自然観察指導員の方が話し始めると、すぐに小さな輪ができます。新しい発見があるたび、生徒たちの目つきが変わります。自然観察のコツを少しずつつかんで、生徒たちは頭の上や足下など、競うように生き物を観察していました。

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    「何が見えるかな」。ルーペの使い方や、生き物のどこを見ればよいか、自然観察指導員の方がコツを伝授します。

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    「あ! あれ!」田んぼの周りには活発に動き回る虫がいっぱい。

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    「草花の表面はどんな感じ?」。ツーウェイ虫めがねは、生き物の腹や草花の表面など、肉眼では見えない部分もはっきり見える便利なアイテム。

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    捕まえたのはウンモンスズメというガの一種。羽の紋様が鮮やかです。

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    カエルは毎年、「田んぼの学校」の人気もの。捕まえたカエルを比べてみると「あれ、種類が違う?」。

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    「ほら、これ見てごらん」。自然観察員の方が呼びかけると、あっという間に人垣が。生き物の世界に、みんな夢中です。

自然観察で出会える生き物をチェック! ケロッ田と田んぼの仲間たち

草花の色って、どんな色?

草花名刺作りでは、名刺を染める草花を採りにいきます。野原は色とりどりの草花があふれていますが、中には触るとかぶれる草もあるみたい。生徒たちは自然観察の先生の注意を聴いて、上手にその草を避けていました。
摘んだ草花を持って帰ると、いよいよ名刺作りです。花の色は赤や白なのに、紙に擦りつけた色は青くなったり茶色くなったり。自然は本当に不思議です。最後はお父さんたちをお手本に、全員で名刺交換しました。

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    きれいな花なのにこれは毒草。誤って摘まないよう、みんな真剣に注意を聴きます。

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    「これはどんな色がでるのかな」。すごく小さい花だけど、名刺作りに使ってみよう。

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    摘んできた草花を使って、名刺を作成。案外、大人もハマります。

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    今年はノートルダム女子大学の学生が実習生としてサポート参加。生徒の名刺作りも手伝います。

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    慣れた様子で名刺交換するお父さんたちに、子どもたちは尊敬のまなざし。

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    お父さんたちを見習って、子どもたちも名刺交換。お手本がよかったお蔭で、みんなとても上手です。

本当に初めて? みんな驚くほど手際よし!

今年の生徒さんの中には、小学校で田植え体験をしたことがある子もいるようですが、こんなに広いスペースで田植えをするのはみんな初めてです。見るからにねばっこそうな泥田は、足の抜き差しも難しそう。「爪先から入って、かかとから抜いて」という田んぼ講師の方たちのお手本を見て、自然に足が動いている子もいるのでした。
田んぼに入った直後は多くの親子がしっかり手を握り合っていましたが、田植えが始まると自然に手がほどけ、よいペースで植えていきます。尻もちをついた生徒はごく僅か。みんな上手に植え終えたのでした。

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    いよいよ田んぼに入ります。まずは苗の植え方や田んぼの入り方を学びます。

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    「イネの様子を記録してね」。大学生サポーターと、今日のイネの様子を調べます。

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    お母さんと二人、筋に沿ってリズムよく植えていきます。

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    田植えに集中しているうち、田んぼの泥にもすっかり慣れた様子。田植えもどんどんはかどります。

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    「田植え楽しい!」とニッコリ。手持ちのイネがどんどん減ります。

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    田植えを終えて、足を洗うひととき。水の冷たさがここちよいですね。

一番楽しかったのは? たくさんの体験を日記で整理!

田植え体験の興奮冷めやらぬなか、公民館では早くも日記づくりが始まります。色鉛筆やペンを走らせて思い思いに描くのは、きれいにならんだイネや捕まえたカエルや虫など、みんなさまざま。最後はテーブルごとに今日の振り返りを行います。日記をみんなの前で発表すると、ひとりひとり、感動したり印象に残ったことが違っているのがわかり、また新たな発見もあるのでした。

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    自然観察、名刺作り、それから田植え。いろんなことをやったなあ…。

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    親子で今日のことを振り返り。家族にも、いろんな新しい時間をもたらします。

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    田植えが始まるときの様子が、上手く描けてますね。

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    日記を描き終えたらテーブルごとにグループ発表。みんなはどんなことが印象に残ったのかな。

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    最後は受付で、出席スタンプを押してもらいます。

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    あっという間に下校時間。少し傾いて柔らかくなった日差しも、まだ名残惜しそうです。

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