田んぼの学校の最後の授業である<恵み編>は京都市内にあるクッキングスクールで開催されました。
当日の朝は吐く息が白いほどに冷たい朝でしたが、寒さに負けず、 みんなは元気よく授業を受けに来てくれました。
1時間目は子供と大人に分かれての授業でした。
子供は「マイラベル作り」に挑戦し、大人は「みりんの楽校」の授業を受けました。
自分たちが収穫した「もち米」の一部は宝酒造の工場で本みりんに造られ、来年の春、みんなの手元に届きます。
子供たちは、その本みりんの瓶に貼るラベルに絵やメッセージを描きました。
お父さんとお母さんへの感謝の気持ちや、田んぼの学校で最も印象に残っている事など。
さて、来春、本みりんにどんなラベルが貼られて手元に届くかは、子供たちだけの秘密です。
宝酒造の社員が講師となり、みりんや料理清酒についての授業を行いました。
みりんの歴史や作り方、調理効果についての講義を受けたり、みりん風調味料と本みりんの味くらべを行いました。
実際に味くらべをしてみると、それぞれ味の違いや調理効果の違いにビックリのお父さん、お母さんたち。
本みりんとみりん風調味料で煮た高野豆腐の食べ比べでは、アルコールが含まれる本みりんで煮た高野豆腐の方が、柔らかくふっくらと仕上がっていました。
身近な調味料ですが、実際に成分等を調べたり、味くらべをした事がある人は少なかったようで、みりんと料理清酒を知ってもらう良い機会となりました。
先ずは、ラ・キャリエールクッキングスクールの先生によるお手本の見学です。
メニューはきんとん、のしやき、伊達巻、白味噌雑煮、かまぼこの飾り切りなどのお正月用のメニューです。
みんなは自分たちがこれから作る料理に興味津々。先生の説明にしっかりと耳を傾け、メモを取ったり、モニターに映る先生の手元をよく見ていました。
真っ赤なエプロンの身を包んだら、みんなで一斉にスタートです。
普段、お父さんやお母さんと一緒に料理を作る機会が少ない子供たちはとっても嬉しそう。
「大さじ一杯」を真剣にはかる姿も印象的で、料理を美味しく仕上げたいという気持ちが伝わってきました。
子供たちはお父さんやお母さんの手助けを受けながら、みんなでワイワイ楽しくメニューを作りました。
講師は園部町仁江でお世話になった田んぼの講師の方々。
最後の恵み編にも駆けつけてくれました。
材料のメインとなる稲ワラはみんなが収穫編で刈ったものです。イネはお米を採った後も、こうして注連飾りとして活用できるため、捨てるところはありません。ここでも自然の恵みのありがたさを感じることができました。
「注連飾り」の意味や飾るようになった理由などを交えながら、作り方を教えてもらいました。
最後は卒業式です。
校長先生から、頑張って参加してくれた家族みんなに卒業証書が手渡されました。
「ありがとうございました!」と照れながら、少し恥ずかしそうに、初めての卒業証書を受け取る子供たち。
ご卒業おめでとうございます!