今にも雨が降り出しそうな天候を気にしつつも、朝から元気よく現地に向かう生徒たち。
生き物が最も活発に活動するこの時期。
今回はどんな生き物との出会いが待っているのでしょうか?
期待を胸に<草取り編>がスタートしました。
午前中は自然観察の授業です。
田植え編に引き続き2回目ということもあり、最初から積極的にカエル、イモリ、バッタなどの生き物を捕まえにいく子供たち。見ているこちらまで嬉しくなります。
前回と同じ観察エリアですが、春とはまた様変わりした「自然」に、新たな発見もたくさんあったようです。
田んぼの中を覗き、後ろ脚、前脚がはえたオタマジャクシを発見しては「見てー!」と楽しそうな声があがったり、イモリを見つけては「おったでー!」という元気な声が聞こえたり。
生き物を捕まえて、しっかり観察もできました。
里山での自然観察は、山椒の匂いを嗅いだり、雨露の残るドクダミ、イタドリ、ヘビイチゴなどの植物をルーペ等で観察。
また、鳥の声に耳をすましたり、雨で緩んだ地盤にシカの通った跡を見つけたりと、里山ならではの自然観察を楽しみました。
草笛に挑戦している親子の姿もあり、家族それぞれでも自然を満喫している様子でした。
午後からは田んぼの授業です。今回の「草取り」はとても大切な作業です。
害になる草を抜き、栄養分になる草を埋め、イネの周りをしっかりかきまわしてイネに酸素を送ります。
今回も最初は田んぼ講師の方によるデモンストレーションから始まります。
しっかりと腰を安定させて、抜く草と埋める草を瞬時に判断して作業する姿は「サスガ!」の一言。
みんなはしっかりと草取りのコツを頭に入れて、田んぼに入っていきました。
昔使われていた草取りマシーンである「田打ち車」の体験もしました。この田打ち車とは、前後に動かしながら進むと、水田の土をかきまわし、腰をかがめずとも草取り作業ができるという道具。便利ですがちょっとした”コツ”がいるため、うまく使いこなすのに四苦八苦している生徒もいました。
しかし、田打ち車を体験することができたみんなは、とても満足そうでした。
最後はこの日の最も印象に残った事柄をふりかえりシートに書き留めます。
自然観察で出会った生き物の事、田打ち車を体験したこと、草には抜く草と埋める草があること。
それぞれの思い出をみんなの前で発表したら、この日の授業は終了です。