トップページ >  環境活動 >  宝酒造 田んぼの学校 >  田んぼの学校レポート >  2015年度 第3回 <収穫編>

宝酒造 田んぼの学校

田んぼの学校レポート(2015年度)

最新レポート

バックナンバー一覧

第3回<収穫編>日にち:2015年10月4日(日) 場所:京都府南丹市園部町の田んぼ

秋晴れに恵まれた収穫編。イネは黄金色に実りました。

すがすがしい秋晴れのもと、田んぼの学校<収穫編>の朝を迎えました。田植えをした時は細く頼りなかったイネがすくすくと育ち、参加者たちも立派に実った稲穂に嬉しそうな様子でした。

  • photo

    今年も無事に<収穫編>を迎えました。

  • photo

    田んぼ体験も3回目。やってくる参加者も自然と笑顔になります。

  • photo

    「おはようございます!」子どもたちの元気な声に、受付も活気づきます。

  • photo

    授業に入る前に、これまでのイネの成長や田んぼ周辺の生き物についておさらいしました。

自然観察のテーマは“五感を使って命をつなぐ”。イネが実るためのいのちのつながりを学びます。

始業式の後、午前中は自然観察の授業が始まります。屋外の自然観察に出発すると、秋めいた田んぼの周りで生き物たちが冬に向けて準備をしています。 柿やピラカンサという樹木はオレンジに色づいています。これは種を遠くに運んでもらえるよう色で鳥たちにアピールしているのです。また夏の間たくさん見か けたクモの中には、産卵を終えて姿を消しているものもいました。

  • photo

    エノコログサの穂を掌の中で動かせば、まるで生きた毛虫のようにもぞもぞ出てきます。

  • photo

    ブラシのような穂をしたチカラシバ。その名のとおり、引き抜くのはなかなか力がいります。

  • photo

    夏の間、たくさん見かけたクモの姿はなく、堅牢な箱型の卵だけが残っていました。

  • photo

    草笛に挑戦! 二人ともとっても大きな音が出ていました。

  • photo

    イネの仲間を観察。「野生種」と「栽培種」の違いを学びます。お米はどちらかな?

  • photo

    叩きつけるとパラパラ種が落ちる野生種「イヌビエ」はイネの仲間。少しの衝撃でタネがとび散ります。

田んぼの学校絵日記

イネの構造を観察! モミ(籾)は生きていることを知ろう。

室内の自然観察授業では、殻つきの「モミ」をはじめ、玄米、胚芽米、白米など、さまざまな状態のお米を観察しました。この中でイネになれるのはどの 状態でしょう? 答えはモミの場合だけ。モミの固い殻が、土中の病原菌などから身を守る働きをし、やがて芽をだし、イネに成長するのです。他に柿の種子も観察しました。

  • photo

    お米がどういう構造なのか、イラストで確認しました。

  • photo

    イラストのとおりかな? モミの状態をルーペで観察します。「トゲトゲしているなぁ」

  • photo

    じっくり観察したら、モミの特徴を記録します。

  • photo

    モミの殻をむいてみます。固い殻を手でむくのは少し大変でした。

  • photo

    柿の実をタテに切ると、種の中に発芽すると双葉になる部分(胚)があるのがわかります。

  • photo

    切った柿の種子を顕微鏡でさらに観察。胚の状態を詳しく見てみます。

お米を収獲! 半年間でイネはずいぶん大きくなっていました。

気温が30度を超えた午後、待ちに待った稲刈りです。今日の刈取りには大人も子ども鎌を使います。刈取り前に気持ちが高まりますが、参加者たちはケ ガをしないよう、鎌の扱い方にしっかり耳を傾けました。田んぼに入ると、イネを観察し、その後に稲刈りを開始しました。みんな夢中になってザクザクとイネ を刈り取りました。収穫後は昔の脱穀機である「千歯こき」や「こき箸」も体験しました。

  • photo

    田んぼ講師による稲刈りの実演。腰を落とし、鎌を使ってどんどんイネを刈りとります。

  • photo

    田植えをしたときはたった3本だったイネ。収穫の今日数えると、30本にもなっていました。

  • photo

    一つの穂にどのくらいのモミが付いているのかも調べます。その数なんと120個!

  • photo

    いよいよ稲刈りに挑戦です。 ちょっと力がいりますが「ザクザク、気持ちいい!」

  • photo

    昔の脱穀機「千歯こき」。かなり力がいりますが、この農具で脱穀作業がとても楽になったそうです。

  • photo

    「こき箸」は「千歯こき」よりさらに古い農具です。イネを挟んで手前に引いてモミを外します。

田んぼの学校絵日記

参加者にとって印象に残ったのは、何かな?

今日も一日の終わりに、その日一番印象に残ったことを日記にします。今日の日記で一番多かったのは、稲刈り体験でした。ひと株ひと株、鎌を使って刈 り取っていく経験はほとんどの方が初めて。また、「千歯こき」や「こき箸」を使った脱穀作業も初めて体験する方が多く、深く印象に残ったようです。田んぼ での授業は今日で最後。この半年、田んぼや田んぼの周りの生き物についてもたくさんのことを学びました。それらは、これからも参加者たちの心の中に残り続 けることでしょう。

  • photo

    自分の手でイネを刈取ったことは、今日一番の思い出に残ったようです。

  • photo

    締めくくりは、テーブルごとでの発表。楽しかった思い出を共有します。

  • photo

    脱穀体験で脱穀したモミは自由に持ち帰れました。お茶碗一杯分にするには、どれくらい必要かな。

  • photo

    出欠印を押してもらって、今日の<収穫編>は終了。次回は収穫したお米を使った料理に挑戦します。

田んぼの学校TOPへ戻る