紹興酒の「花彫」は、どのような意味があるのですか?
紹興酒が造られている中国紹興市では、女の子が生まれると贈られた祝米を使ってその娘のために紹興酒をつくる習慣がありました。 生まれて満1ヶ月経ったことを祝う儀式の際に、父が自らの手でつくった紹興酒の入った甕を地中に埋め、娘の成長と幸せを願いながら長い年月の間じっくりと寝かせるのです。 そして、いよいよ娘が嫁ぐ日、地中から掘り出して祝い酒として皆に振舞ったのでした。 この紹興酒は、甕に美しい花模様が彫られたことから、「花彫酒」と呼ばれました。 今では、「花彫」は愛称として用いられたり、また、長期間熟成させた紹興酒を指すようになっています。 |
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