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宝酒造 田んぼの学校

田んぼの学校レポート(2018年度)

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第2回<草取り編> 日にち:2018年6月24日(日) 場所:京都府南丹市園部町の田んぼ

さあ、草取り編だ!天気もいいから、田んぼの中に入るのは、気持ちいいだろうね。

今日の草取り編は、晴天となりました。
朝から元気よく生徒たちが集まる様子に、ケロッ田もうれしく感じています。
期待に胸を躍らせながら、
「草取り編」がスタートしました。

自然観察

午前中は、自然観察を行いました。
組ごとに分かれて、田んぼ周辺や里山周辺の生き物や草花を観察しました。
自然観察指導員に教わりながら、怖がらずに、触れたり、匂いを嗅いだりする姿に、
微笑ましい気持ちになりました。

田んぼ周辺

カエルやオタマジャクシ、バッタやイモリ、アザミ、ドクダミやウツボグサ等を観察しました。
大きく成長したショウリョウバッタ、後肢や前肢が生えたオタマジャクシなど、様々な発見がありました。
生徒からは、「あ~、おった。」「捕まえてみる。」と、たくさんの生き物に弾んだ声が聞こえてきました。

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    水路の上の樹の枝にモリアオガエルの卵塊を発見。
    泡の中に産み落とされた卵は、泡のなかで卵からオタマジャクシに孵って、
    水路に落ちて水中生活が始まるという自然観察指導員の話に熱心に耳を傾けていました。

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    カエルを捕まえて、ルーペで観察!カエルの隅々までよく観察してね。

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    シロツメクサを観察。
    シロツメクサのアクセサリーを作った生徒もいました。かわいい。

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    バッタを捕まえてみたよ。
    容器の外側を少し叩いてみると、バッタはどういう動きをするかな。

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    ドクダミの白い花をルーペを使って観察。白いところは、花ではないんだよね。
    中心部分の黄色い部分が花で、小さな花の集まりを拡大したらよく見えるね。

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ワンポイントスクール

田んぼ周辺や里山周辺の植物(栗の花、ドクダミ、サンショウ)の香りを比べてみました。
栗の花は、花粉を運んでもらうため、いい香りで蝶々などを引き寄せます。
サンショウの葉は、叩いたりすると、香りが強くなります。
これは、外敵に襲われた時、他の仲間に外敵に襲われていることを知らせるためのものと、その外敵を食べてもらうために、その捕食者を呼び寄せるための作用もあります。
生徒たちからは、香りに「ああ、栗のような香りかな?」と聞こえたり、もしくは、「うーん。」と顔を顰めたり。
「香りには、草花同士がコミュニケーションをとるための働きもあるんだなあ。」という生徒の感想もありました。

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里山

カラスザンショウの木、栗の木やカシの木、クモやトンボやバッタ、アリジゴクやニガイチゴ等を観察しました。
飛び跳ねるバッタに、子供たちは追いかけて探していました。
草むらにバッタが逃げ込むと見つけるに苦労していました。

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    栗の雄花の香りを嗅いでるね?
    どんな香りがしたのかな?

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草取り

午後からは、田んぼに入って草取りを体験しました。
田んぼに入るのが初めての生徒たち。自然をより感じられるように靴下で田んぼに入ります。
生徒たちは土がドロドロしてやわらかいので、最初は足元もおぼつかない様子で、歩くのに四苦八苦していましたが、慣れてくると大人より子供たちの方が早く歩いていました。周りの大人もびっくり!!
田んぼの土は、「下に行くほど、冷たく気持ちよかった」という生徒たちの声がありました。

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稲の長さをメジャーで測り、いよいよ草取り体験の始まりです。
今年は草が少く、抜いた草は、稲の周りに埋めて栄養分としました。
また、稲の周りをしっかりかきまわして、稲が生長するように酸素を送ります。
一方、昔の農機具「田打ち車」の体験もしました。
「田打ち車」は、除草と中耕を兼ねた農機具の一種です。畔間の土を草とともに、田打ち車についた爪で耕すのです。
「田打ち車」を子供一人では動かせない場合は、大人が補助して一緒に耕していました。

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ふりかえり

この日の最後は、ふりかえりシートに、印象に残ったことをまとめます。
自然観察での生き物の様子や田んぼの中での田打ち車体験等、各々が記したことを発表します。
各テーブルごとに、「お米作りの大変さがわかりました。」や「田んぼの土が気持ちよかった。」
「ドクダミの香りがくさかった。」等、拍手とともに聞こえてきました。
生徒のみなさんは、本日出席の証として、学生証にケロッ田スタンプを押してもらい、
家路につきました。

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今日はお疲れ様でした。たくさんの種類の生き物観察ができたね。クモに捕まえられた虫は、衝撃でしたね。田んぼの中に初めて入って、土の感触や田打ち車など体験して、お米作りの大変さを感じられましたね。次回は収穫編です。稲刈りまで、稲がどれくらい生長しているか楽しみにしててね。

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