
第4章:団塊世代 ~価値観の変化~
宝酒造が焼酎復権をかけた努力を繰り返している中、人々の価値観は大きく変わろうとしていた。例えば、それまでは地味な作業着というイメージでしかなかったジーンズが、「カッコいい」という全く新しい価値観で迎えられ、流行するなど、若者たちは既成概念にとらわれない考え方を始めていた。
宝酒造は、焼酎の過去のイメージとは無関係な若い世代の中で、焼酎もまた生まれ変わるのではないかと考えた。当時の日本の人口の過半数を超えた戦後生まれの彼らに向けて、宝焼酎「純」は発売されたのであった。