宝酒造 HOME >  商品紹介 >  タカラ調味料 >  季節のおいしいエッセイ

季節のおいしいエッセイ

春の苦み

2006年4月7日(金)

若竹

先日、初めて本格的な中国茶を体験する機会に恵まれました。単にお茶をいただくだけでなく、先生から様々なお話を伺うことができ、素敵な時間を持つことができました。そんな知識豊富な先生のお話の中で、中国では古い時代から季節ごとに必ず摂るように心掛けている“味”があるといいます。

例えば、春であれば苦み、夏は酸味、秋には甘味、そして冬には塩味を摂るというのです。そう言われてみれば、春先から出回る山菜類には苦みがつきもの、でもなぜ春に苦いものを食べるのでしょう。少し調べてみると、苦みを持つ食品は冬の寒さで固くなった筋肉をほぐし目覚めさせる効果があり、また体に貯まった老廃物を出す作用もあるのだとか。なるほど、さすが医食同源といわれる中国らしい食に対する考え方です。

でも子どもの頃、この苦みがいやでした。いまなら大喜びのタラの芽の天ぷらや、若竹煮も苦痛でなりませんでした。どうして大人はあんな苦い芽をわざわざ食べて喜んでいるんだろうとか、どうしてあんな筋張った筍を喜ぶのだろうと不思議でした。 しかしいまでは大好きに。これも大人となった証でしょうか。

炒り塩で食べるタラの芽のおいしさ、そして豊かなだしを含んだ筍の味わい深さ。桜の花のように一瞬の時しか味わえない、その春のほのかな苦みの味の先に、ほんのりと甘味を感じる。まるで桜の薄紅色のように・・・。これが食べずにいられない理由なのかもしれません。

おすすめレシピ

若竹煮

若竹煮
春の香り漂う一品、若竹煮のレシピはこちら

使用しているタカラの商品

タカラ本みりん

タカラ本みりんは、9種類以上の糖や18種類のアミノ酸など、熟成中にもち米から生まれる様々な成分が素材を引き立て、料理を味わい深くまろやかに仕上げます。