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お酒を楽しむためのヒント!体質

お酒に強い弱いは、アセトアルデヒド分解能力によるもの。
遺伝的に日本人の半数近くは、お酒に弱い体質です。

少量のお酒を飲んで、顔が赤くなったり、気分が悪くなったりするお酒に弱い人がいる一方で、たくさん飲んでも、それらが起こらず、お酒に強いといわれる人がいます。

これらはアルコール代謝物であるアセトアルデヒドを酢酸へ分解する能力の高低、すなわち、体質の差によるものです。分解能力に重要な酵素が2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)。ALDH2には、活性型と欠損型(低活性型、酵素活性の全くない非活性型)があります。

活性型を持つ人→分解能力が高い→お酒に強い体質

欠損型を持つ人→分解能力が低い→お酒に弱い体質

このALDH2のタイプは遺伝子によって決定されます。調査によると日本人の約44%は欠損型を持つお酒に弱い人と言えます。(下表)

ALDH2欠損者の率

出典:樋口進編『アルコール臨床研究のフロントライン』

Column!

東北や南九州にはお酒に強い人が多い?!

日本の各地方におけるALDH2のタイプについては、東北地方や南九州地方では欠損型遺伝子を持つ人が少なく、中部地方や近畿地方では欠損型遺伝子を持つ人が多いという調査結果が報告されています。東北や南九州にはお酒に強い人が多く、中部や近畿にはお酒に弱い人が多いと言えるでしょう。