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宝酒造 田んぼの学校

田んぼの学校レポート(2012年度)

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第4回 <恵み編> 日にち:2012年11月3日(土・祝)/場所:ラ・キャリエール クッキングスクール

こどもは屋内で、野生のタネや実を観察

宝酒造「田んぼの学校」、最終回の〈恵み編〉は、京都市内の料理学校で開催です。いつもどおり一時間目は自然観察ですが、今回は子どもの生徒限定。「いのちをつなぐ種子(たね)の不思議」と題して、種がどんなふうに仲間を増やしていくのかを調べます。 用意された種はカラスムギやアオギリ、ボダイジュ、オオオナモミなど、かたちも大きさも全然違うものばかり。空を飛び風に吹かれて広がる種、生き物にくっついて移動する種など、いっぱい知恵のつまった種を生徒たちは真剣に観察しました。

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    最初で最後の子どもだけの授業。今日は自然の草木に実るタネを観察します。

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    「タネが動くの!?」カラスムギの種は水に濡れると動き出すと聞いて、教室は早くも騒然!

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    「この部分に水をかけて」。自然観察指導員の先生が、カラスムギを動かすコツを伝授。

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    ドリルのように自転して地面に穴を掘るのがカラスムギ。「顕微鏡でのぞくと種のねじれが見えるよ」。

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    ウリハタカエデのタネってくるくる回って風に飛ばされて、くっつき虫のオオオナモミはフックみたいなとげとげで種を拡散します。

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    紙で作った種の模型を飛ばします。プロペラ付きの種と同じようにくるくる回りながら地面に着地。みんな成功です。

自然観察で出会える生き物をチェック! ケロッ田と田んぼの仲間たち

大人の生徒は「みりんの楽校」を受講

大人の生徒は別の教室で、本みりんについて勉強します。田んぼの学校で一年かけて育て、先月収穫したお米はもち米で、本みりんの主原料ともなる穀物です。 授業では本みりんにどんなチカラがあるのか、つくり方や成分から、毎日のお料理の中でどんなふうに使えるのかまで、お料理の名指揮者・本みりんのチカラを学習します。本みりんを使った高野豆腐の柔らかさや、本みりんや料理酒の飲みくらべなどもあり、ふだん口にすることのない調味料の味に、驚く生徒さんも大勢いました。

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    大人の生徒たちは本みりんについて勉強中。料理に使うとどんなよいことがあるのか、宝酒造の講師が、詳しく説明しています。

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    普段の食卓でいただくものにも、本みりんはとっても役に立ちます。カレーやごはんもおいしくしてくれるみたい。

先生のお手本を見て、料理教室のイメージトレーニング!

今日は大人と子供の生徒が一緒に、先月刈り取ったもち米を使って料理をします。作るのは「“田”からの恵みごはん」「みんな大好き 鶏の照り焼き」「みりんで作ったリンゴのコンポート クレープ包み」の3種類です。調理実習開始の前に、まず料理学校の先生のデモンストレーションを見学します。親しみやすい口調で調理のコツと知識を披露しながら、次々と料理を仕上げていく先生。カラフルでお洒落な盛り付けに、みんなのボルテージもどんどんアップしているようでした。

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    「包丁を使うときは、片方の手を猫の脚みたいに」。気さくな話しぶりで、生徒を惹きつける料理デモンストレーションの先生。

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    鮮やかな手際で次々と料理を完成させる先生。この後、自分たちで作る生徒たちの表情は、真剣そのものです。

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    できあがった今日のレシピの調理例。先生の腕前に、少しでも近づけられるかな?

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    「むっちゃいい匂い!」。いよいよ自分たちで作るから、お手本をよく見ておかなくっちゃ。

田んぼの学校の生徒らしく、ガスや包丁も一人前!

家族ごとにわかれた生徒たち、いよいよ料理開始です。包丁やガス、熱いお湯などをふんだんに使う今日のレシピですが、子どもたちは臆することなく積極的に料理に取りかかります。大きな包丁や長い菜箸を、危なげなく使いこなす生徒たち。料理は初めてでも、ぬるぬるする鶏肉だって気味悪がったりしません。どの生徒も1年間田んぼの学校に通っただけのたくましさを、身につけているようです。

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    みんなで収穫したもち米を、今日はお鍋でゆでて使います。熱湯、気を付けて。

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    ナイフもフライパンも大人サイズ。それでも器用に、そして慎重に扱います。

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    「あ、穴が開いちゃったー」。クレープのタネをまん丸く広げるのは、想像以上に難しそう。

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    「実は男二人、今日が初めての料理なんです」。というご家族。料理学校の先生に助けていただきながらも、なかなかの手際です。

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    自分で作った鶏の照り焼き。表面にはツヤがあり、中はちゃんと火が通ってます。

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    具だくさんのお米サラダ。みんなで収穫したごはんのお味、いかがかな。

授業はこれで終了! 3月の本みりんお届けをお楽しみに!

4月から開催された宝酒造「田んぼの学校」もいよいよ本日で卒業です。来年の3月には、収穫したもち米を使い、前回の宿題でつくった生徒のオリジナルラベルを貼った本みりんがそれぞれの家庭に届きます。
卒業式では家族ごとに卒業証書が手渡されました。代表で挨拶してくださった家族のお父さんは「これからはお弁当のご飯粒を残さず食べてほしい」とコメント。お米の成長と自然の恵みのすばらしさ、たくさんのことを学んだ1年でした。

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    一番遠くから通学して、皆勤賞のご家族。お父さんが「お米を作ったことで、ご飯粒を残さず食べるようになってほしい」とお話しくださいました。

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    卒業証書授与。色んなことがあったなぁって、4月のことを思い出します。

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    少しかしこまって卒業証書をいただきます。田んぼの学校、本当に楽しかったですね。

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    卒業式も終わって、いよいよ解散。最後の出席スタンプを、出口で押してもらいます。

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    お土産はお餅!「このお餅もみんなで作ったもち米で、作ってあるからね」。

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    「みんなよく頑張ったね」。田んぼの学校開催中に活躍したケロッ田スタンプも、何だかにっこりしています。

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